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コラム
女性の薄毛は更年期のサイン!!
2023.11.27
閉経前後の10年ほど、女性の誰もが経験するのが更年期です。
更年期に現れる症状の内容や程度には非常に個人差があります。
全くない人もいれば、とてもひどくて生活に障害が出る人もいるのです。
生活に問題がなくても、
抜け毛が増えたり、肌が乾燥したりと、
女性にとって深刻な症状がでてくるのも、
更年期のサインということはあまり知られていません。
今回は女性の更年期症状とその対策、治療についてご説明していきます。
40代半ばから、徐々に生理が不規則になり、
閉経が近くなって出てくるたさまざまな症状、
もしかして、更年期障害かも?と思ったことはありませんか?
では、どんな症状が出てくるのでしょう。
またその原因はどのようなものなのでしょうか。
まずは更年期障害の症状とそれを引き起こす原因について見ていきましょう。
更年期障害は「40歳代以降の男女のホルモン分泌量の低下が
原因となる自律神経失調症に似た症候群」とあります。
特に女性は閉経を迎える45~55歳頃になると、
女性ホルモン=「エストロゲン」が急激に減ることで、
こころや体に様々な不調が現れます。
このホルモンの減少による体調不良を更年期障害といいます。
主な身体的な特徴と、精神的な特徴は次のようなものあげられます。
<身体的特徴>
頻脈・動悸、ほてり・のぼせ、発汗、疲れやすい、頭痛、耳鳴り、関節痛(手指、膝、腰)
<精神的特徴>
イライラ、不眠、不安、うつ、無気力、物忘れ、つまらないことにくよくよ、
こういった症状だけでなく、
実は抜け毛の増加による薄毛、肌の乾燥なども更年期症状になるのです!
更年期障害の治療は、保険診療が可能です。
クリニックや病院を受診すると、
女性ホルモン補充治療、プラセンタ治療などが行われます。
漢方はその人の体質に合わせた処方を行います。
更年期障害に使う、主な漢方は
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
加味逍遥散(カミショウヨウサン)
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)などです。
女性ホルモン補充療法は乳がん検診、
子宮がん検診をして問題なければ開始できます。
エストロゲンとプロゲステロンの飲み薬やジェル、貼り薬など、
色々な種類がありますので、まずは気軽に試してみてください。
プラセンタ治療も副作用がなくておすすめです。
抜け毛や薄毛も女性ホルモン補充療法やプラセンタ治療で改善します。
更年期障害の症状の現れ方には個人差があり、
ひどい場合は寝込む人がいる一方で、知らない内に過ぎていたという人もいます。
財団法人女性労働協会が働く女性(527人)を対象に実施した、
「働く女性の健康に関する実態調査」によれば、
45歳以上の女性(527人)のうち、更年期症状を感じなかった人は全体の27.5%。
残りの7割強の人が自覚症状ありと答えています。
ところが、更年期症状に対して何も対処していないヒトは64.4%、
婦人科、内科など医療機関を受診するヒトはたったの8.0%!!
その他は市販薬を飲むなどで、更年期症状だと気づかず、
あるいは、気づいてもがまんしている女性がほとんどということです。
自分の変化が、更年期症状かも?と思った場合には
なるべく早く医療機関を受診し、治療を開始することをおすすめします!
毎日どこかに不調をかかえてうつうつと過ごすよりも、
体、心が軽くて楽しい日々を送った方が良くないですか?
しかし、病院受診するのはやはりハードルがあるもの。
更年期症状が出る前に、あるいは出てしまっても軽度に押さえて
上手に付き合い、うまくやり過ごしたいものですね!
この更年期障害になる人・ならない人の違いは何だと思いますか?
次回はその違いを説明していきたいと思います!
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