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コラム
女性にミノキシジルローションはNG?
2024.08.10
女性の薄毛、いわゆる女性型脱毛症(FAGA)は男性の脱毛症(AGA)に比べて原因が様々なため、治療法は確立されていません。そのため、当院では薄毛の原因をしっかりと調べて、身体の内側と外側からの総合的な治療を行っています。
日本皮膚科学会のガイドラインではミノキシジルローション5%が男性型脱毛症(AGA)に、1%が女性型脱毛症(FAGA)の治療に推奨されています。
ミノキシジルは、米国アップジョン社が高血圧症治療薬として開発し、1979年に米国で降圧剤の内服薬として承認されました。一方で、副作用として多毛症が認められたため、改めて外用薬としての開発が開始されました。その後、AGA治療薬としてFDA(食品医薬品局Food and Drug Administration)の承認を受けて発売。日本でも、1999年にミノキシジル外用薬が一般医薬品の承認を得て、現在販売されています。
ミノキシジルの作用機序は十分に解明されていませんが、
➊休止期から初期成長期への移行を促す
❷初期成長期から後期成長期を延長させ、成長期を長く維持する
ことが想定されています。
ミノキシジル内服薬は女性にはNGですが、ミノキシジルローションは効果があるなら使用してもOKです。ただし、リアライズクリニックでは使用していません。その理由は、男性の頭皮よりも女性の頭皮は薄く、デリケートなので、ミノキシジルローションでかゆみ、赤身、皮膚炎などの副作用が出やすいこと、ベタベタして使用感が悪いことなどです。当院ではオリジナルの育毛ローションを毎月1本、継続して使うことをおすすめしています。ミノキシジルを使わずとも、発毛、増毛効果が期待できますので、あえて副作用が出る可能性のある薬を一生使わないでも良いと思います。
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