NEWS
コラム
ビタミンDは、サプリメントでとりましょう!
2024.08.12
ビタミンDは脂溶性のビタミンで、大きく分けて2種類に分類されます。
きくらげなどのキノコ類が光合成をして生成されるビタミンD2と、私たちが日光(UVB)を浴びたり、魚介類を摂取したりすることで生成される動物由来のビタミンD3です。
しかしビタミンDのほとんどは、皮膚での合成に由来し、食事からの摂取はごくわずかしか摂れないといわれています。
腸管や肝臓でカルシウムとリンの吸収を促進するため、神経系の正常な機能や骨の成長、骨密度の維持に重要な役割を果たしています。
また、心血管疾患、がん、認知機能、免疫力の向上などへの作用も報告されており、最近ではCOVID-19の発症率や重症度の上昇はビタミンD欠乏症と相関があることが観察研究で報告され、再注目されている必須栄養素です。
不足・欠乏症によって起こる様々な症状
■くる病、骨軟化症
25-ヒドロキシビタミン D 濃度が 12 ng/mL 未満になると、小児ではくる病、成人では骨軟化症や筋力低下など様々な慢性疾患のリスクが増えます。
■糖尿病のリスク増
3年以上にわたるビタミンD摂取の実験では、調査期間中の血中ビタミンD濃度の平均が50 ng/mL以上であったグループでは、ビタミンD濃度が20-29 ng/mLであったビタミンD不足群と比較して、糖尿病になるリスクが76%も減少していたことがわかりました。9)
■認知症発症率の上昇
25-ヒドロキシビタミン D 濃度が60ng/mL以上の充足状態だと虚弱の進行や握力の低下を防ぐとの報告もあり、フレイル対策でも注目されてきています。
日本で行われた疫学調査結果によると、欠乏と不足者の割合が男性で72.5%、女性で88.0%にものぼりました。
以上のことからも、私たちが普段の生活のなかで十分なビタミンDを摂ることがいかに難しいかが分かります。
日ごろからサプリメントなどで積極的に摂取することがとても大切です!
CLINIC