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コラム
貧血が女性の薄毛の原因になる理由と対策
2024.02.08
鉄が不足する鉄欠乏性貧血がどうして女性の薄毛の原因になるのでしょうか?
正常な赤血球の中にヘモグロビンというタンパク質がありますが、ヘモグロビンを作るためには鉄が必要です。鉄が少ないとヘモグロビンの量が減ってしまいます。血液が酸素の多い肺にいくと、ヘモグロビンと酸素がくっついて、酸素が全身に運ばれます、
貧血になる=ヘモグロビンがへると酸素が十分に全身に運ばれないので、酸素欠乏状態になり、細胞が弱ります。髪の毛をつくる頭皮になる、毛母細胞にも酸素が運ばれないので髪の毛を作る機能が弱ってしまい、薄毛の原因になるのです。
鉄欠乏貧血対策
貧血を見つけた場合、その原因となる出血などがないか検査しますが、当院にご相談に来られる40~50代の女性の貧血の多くは、子宮筋腫や過多月経で血液を失う量が多い場合と、ピロリ菌が感染して萎縮性胃炎になっている場合や腸内環境が悪い場合など、吸収障害の方がほとんどです。血液を失う原因に対しては病院で治療し、それと同時にヘモグロビンを作る材料である鉄を補充していきます。
食生活に由来する場合は、食事を見直して、鉄が多く含まれる食材をとることが第一ですがなかなかこれでは薄毛の治療に間に合いませんので、当院では食事指導と同時に鉄剤を開始します。また、調理の際に鉄の鍋やフライパン、鉄瓶を使うことをおすすめします。
鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄と呼ばれる種類があり、肉や魚に多く含まれるヘム鉄のほうが吸収率が高いと言われています。しかし必要十分な鉄分をすべて動物性食品から摂取すると、同時に脂質を多く摂ることとなり、栄養バランスが悪くなる可能性もあります。保険診療では非ヘム鉄しか処方できませんが、副作用がでることも多いことと、ヘム鉄のほうが吸収がよいので、当院ではヘム鉄のサプリメントを使います。
薄毛の方は生理がある期間はずっと、ヘム鉄のサプリを飲むことをおすすめします!
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